Instagramで売れてる950円の腕時計

Instagramで売れてる950円の腕時計
先日4年ほど使っていた腕時計がふとした拍子に壊れてしまいしばらくアマゾンで悩んでいたのですが、ふと思いついて最近話題になっている1,000円するかしないかの安いカシオの腕時計シリーズ、いわゆるチープカシオを購入することにしました。このチープカシオは写真投稿SNS『Instagram』がブームの火付け役となった、いかにもSNS時代らしい製品なのです。

目次

使った感想

これがもの凄くいい!!
笑ってしまうぐらい小さくて軽いのでつけていることを忘れてしまいます。
その割に白い文字盤と黒い針のおかげで視認性は抜群!
信号待ちで一瞬チラッと見るだけで時間を確認出来るので時計としての機能は必要にして十分と言えるでしょう。

そして何よりフォーマルからカジュアルまで通用するシンプルなデザインが最高です。
さすがInstagramで話題になるだけのことはあるなぁと感心しきり。
高級時計もいいですがしばらくチープカシオから離れられそうにありません。
(他のも買おうかな?)
アマゾンからの購入はこちらからどうぞ。

CASIO MQ-24-7B2LLJF Men’s Analog Watch

Instagramのチープカシオのアカウント紹介

ここでいくつかこのチープカシオに関するInstagramの画像をご紹介しましょう。

※Instagramの埋め込み画像に関する著作権の公式見解に基づき削除しました。(2020/6/6)

どれもいい画像ですね。
こういうのを見ると自分も挑戦してみようかなと思ってしまいます。しかも安いから肩肘張ることなく挑戦出来てしまいます。

但し、問題はカシオ自身が流行らせようとしていなかったこと。あくまでInstagramのユーザー達の間でオシャレなアイテムとして自然と話題となったことです。

消費者はいい商品を選ぶ力を持っている

実は知らなかったのですが、カシオ自身もInstagramのアカウントを持ってました。
(でもこれは本社じゃないのかな??)

※Instagramの埋め込み画像に関する著作権の公式見解に基づき削除しました。(2020/6/6)

どちらにしてもカシオさん自体は棚からぼたもちというのが本音でしょうね。
どういう意図でこのチープカシオと名付けられた廉価版腕時計シリーズを販売し続けているのかは不明ですが、恐らく利益の柱にしようなどという意図はなく、新興国市場に向けたものか、ホームセンター等に定期的に供給するだけの商品であったはずです。

でも今の消費者の、
・セールスされるのが嫌
・嘘で塗り固めた広告が嫌
・ニュースや情報はSNS
・SNSで受ける商品を好む
という傾向にピッタリハマったわけですね。

加えて
・デザイン性
・商品の基本性能
・手に入れやすい価格

というチープカシオの商品としての本質を消費者が見極めて、受け入れられたのも大きいですね。
これが見た目のデザインだけなら「実際に手にとってみよう」とは思わないですが、「カシオの腕時計なら安心」と多くの消費者が手を伸ばしたのでしょうし、実際私もその1人です。

モノが溢れているなか、もう目新しい商品はそう多くはありませんが、

・わくわく出来る商品
・何か自分の生活を楽しくしてくれる商品

を消費者はいつでも探しているのですね。

モノが売れないのではない、伝える力がない

ではこのチープカシオがなぜこれほど話題になったのでしょうか?
インターネットは「ネタ」が好まれるメディアです。
簡単に言うと「話題性」ですね。

それと共感です。
もし同じことをロレックスやオメガでやっても「かっこいいですね!」で終わっていたと思います。「フランク三浦」なら分かりませんが。

「私もやってみよう!」
と思える話題であることもインターネットで流行するには大きな要因です。
そういう意味では「手軽さ」も大事ですね。

チープカシオはデザイン性・価格・信頼性、ともに上記の条件を全て満たしている商品であると言えます。

さらに「腕時計」という知性やセンスを問われるジャンルの商品であることも大きいですね。
掲載している画像を見てもらえば分かるのですが、ファッションも工夫したり、ネックレスと合わせたりとユーザーそれぞれが工夫した写真を掲載しています。
同じ商品でありながら「自分らしさ」を表現出来るのもInstagramユーザーにとっては魅力的です。

こうしてひとつの商品から様々なストーリーが生まれ、多くの人を惹きつけたのです。
これからの商品やサービスは、共感してもらえるために伝える努力を怠ってはいけないし、共感してもらえる商品・サービスの構築が大事になってきます。

諦めないでしっかりと時間と手間をかけて伝えていくことが出来れば、消費者は必ず振り返ってくれるはずです。
それではまた。

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