自転車を”不自由”にしたのは誰だ?
自転車にハマり出してもう3年、ロードバイクに乗り出して今度の9月でもう2年。
車を手放して自由を手にしたはずなのに、なぜか最近自転車が窮屈に感じるようになった50歳のおっさんは、なんとかその窮屈さから抜け出そうと日々試行錯誤中です。
というわけで今回は趣味である自転車の話です。
目次
なんでも”部活”にしてしまう日本人
日本人て部活好きですよね。部活=リア充=ちゃんとした人みたいな価値観だったり、どんなクズでも部活でいい成績残してたら人格者みたいな扱いになって、学校でも地域でもヒーローみたいな扱いになって、それが社会でも価値観が引き継がれちゃって、みんなで頑張るのが偉い、集団でやるのが偉い、成績がいい(収入や事業規模の大きな会社の社員、価格の高い車や一戸建てやマンションを持っている)のが偉い、みたいな。
要するに学校時代の価値観がそのまま社会の価値観になっているんですね(特に愛媛県では濃厚)
同様に自転車もそうなんですよ、集団で走る、とにかく集団で走る、そして「速く走る」「遠くまで走る」ことに命をかける。ウェアはサイクルジャージにレーパンに金具のついたペダルで交通マナーなんてお構いなし、とにかくビュンビュン走る。なぜ交通マナーが彼らにとってどうでもいいか分かりますか?
それは「部活」だからです。部活では部活の成績が全てなんです。モラルやルールなんてどうでもいいんです、部活で認められればどうでもいいんです、部活が全て。
当然部活ですから「先輩」「後輩」がいて後輩は先輩の奴隷です。
そうやってみんなで一致団結して練習したら大会に出るのです。
ロードバイクのマナーなんて本当にひどい!目も当てられない、本当にひどい、見てるこっちが恥ずかしくなります。でも連中にとってはどうでもいい、大会でいい成績を収めるためには交通ルールなんて知ったことではない。
ああ。。こんな社会に誰がした。。
でもこれが日本社会の病巣です、会社、政治、役所、地域、全ての価値観が「部活」の価値観に縛られている。
自分さえ良ければ他はどうでもいい
自分の属する組織さえ良ければ他はどうでもいい
全ては「部活」で刷り込まれた「組織」優先の考え方に基づいています。
こうした日本社会の病巣が最も分かりやすく理解できるスポーツイベントがあるのですがご存知ですか?そう、「夏の高校野球」です。
ロードバイクは自由だったはずなのに、ロードバイクのレーパン集団を見ると見事にロードバイクも染まってしまったなぁと息苦しくなってしまうようになったのです。
帰宅部だったけど自転車は好きだったのです
中学から高校まで帰宅部でしたし、大学に入ってもサークルや部活には入りませんでした。代わりにバイクのレースチームで活動してました。
最後の部活は小学校6年生で1年間活動した水軍太鼓でしたね(懐かし)。。
中学から高校までは完全に帰宅部でした。本当は何か入ろうかと思いましたが中学校の部活紹介でとある体育系の教師の
「3年間部活に入らないのはさみしいと思います」
という言葉を聞いて
「なにおう!」
と反発してそのまま入りませんでした。
今考えればこの判断はとても正しかったと思います。
1年生の途中から買ってもらったブリヂストン(ブリジストンではない)のロードマンに乗って休みになるとたまにふらっと自転車で走りに行くようになったのです。
松山〜大洲市が最も多く、
松山〜三瓶町
松山〜西条市(ぐるっと今治を通って帰ってきます。当時はしまなみ海道は建設中でしたから)
夏休みになると1泊2日で松山〜高松に行ったりました。高校の卒業式の翌日は日帰りで松山〜佐田岬を走ってきました。
昔は服装も自由だったし今ほど交通量も少なく桜三里も全然走りやすかった。途中で一人でうどん屋に入るときに大人になったなぁと実感したものです。
私は組織や集団に属するよりも自由でいることが好きなのもこの頃に得た経験が大きかったんでしょうね。
あと大学は本当に自由で最高でした、父よ母よ、バカな息子に自由を満喫させてくれてありがとう(社会に出たあとちょっとニートもしちゃったけど)
今こそ日本人は”帰宅部”を目指そう
日本人はいつから「独立心」を失ったのでしょうか?
私が思うに「学校で部活に入って根こそぎ失ってしまった」のだと確信しています。
集団でいるためには「集団のルールを守ること」が大事です。
しかしそのためは集団の利益にならないことは無視しなくてはいけません。
・休日の自分の時間
・休日の家族との時間
・自分が好きだと思うことを誰気兼ねなくやること
・一人でいること
・社会のルール
今日本人がモラルやマナーを失ってしまって久しい昨今、日本人はみな「帰宅部」を目指すべきではないでしょうか?
帰宅部は全て自分で考えなくてはいけません、何をするか、どうやってやるか、誰とやるか、どのくらいやるのか、全て自分です。
そうやって初めて「素の自分」というのが見えてきます。
とにかく「人と違うこと」をやってみることで世界は大きく変わってきます、皆さん勇気を出して「帰宅部」になりましょう。
まとめ
ロードバイクには乗り続けるんですけどあんまりがっつりした自転車じゃなくて、もっとダラダラゆっくり乗れる自転車がいいなぁと思っています。
今のもゆっくり乗れるんですけど、いいんですけど、、やっぱりあと1年は乗りたいなぁ、、どうしようかな~う〜ん・・。