郵便局が全然「皆様の郵便局じゃない」件
こんにちは、ぬこファクトリーです。
今日の記事は個人的に思うところがあって書いた記事ですので業務と関係のないことも書いてあります。
目次
郵便局でキャッシュレス化が導入されたのにキャッシュレスが使えない???
いよいよ郵便局でもキャッシュレス化が導入されましたね!今年から個人的にキャッシュレスに変更したのでこれは嬉しい!導入されたのは今年の2月3日から。
各種キャッシュカード、各Payサービス、交通系ICカード等、ほぼ「使えないキャッシュレスサービスはない!」というラインナップで、「これで日本のキャッシュレス化も一層進むな〜」と思ってました。
思ってました。。。
それからしばらく郵便局を利用する機会がなく、先日久しぶりに利用する機会を得たので早速デビットカードを持って窓口に行くと
「使えません。延期になりました。」
あれ?でもホームページには特に記載はなかったですけど?
「オリンピックが延期になったので導入も延期になったんです」
とのこと。
いや、でもこの郵便局だけかもしれないし、他の郵便局にも行ってみよう。
だって郵便局のホームページを調べてみたら延期になったなんて記載はなかったし、ここだけたまたま導入されてないんだろう!
・・・と思って回ってみること3店舗(うち1店舗は特定郵便局)、全て全滅でした。
結局1日潰して近所の郵便局を回って得られた答えが「やってません」という回答でした。
なぜこんなことになったのでしょうか・・・?(疲れた)
キャッシュレス化の導入は延期になったのに告知がない
納得いかないので電話で問い合わせをしてみると
「プレスリリースは出しました」
との回答を得ました。
えっ?でも肝心のホームページの記載に変更がないじゃないですか!!
https://www.post.japanpost.jp/life/cashless/index.html
確かにちゃんと調べない私も悪いですが、「郵便局 キャッシュレス化」の検索結果にも導入を延期した旨を告知する公式のリリースが見当たらないし、ぱっと見てこれはキャッシュレスサービスはやってると思うのは仕方ないと思いますよ。
【追記:5/25】そういえば店舗にも導入を延期した告知のポスターもありませんでした。(どういうこっちゃねん)
よ〜く見てみるとオリガミペイがそのまんまなのもなんだかな〜・・。担当者さん、仕事してるぅ・・??
キャッシュレス化の動機が曖昧。結局日本人のことはどうでもいいのか?
大体郵便局が重い腰を上げてキャッシュレス化に取り組んだ動機が
「東京オリンピック開催に伴うインバウンド需要に応えるため」
というのですから、動機が曖昧というか不純だなぁと思うわけです。
言わば、「やろうと思えば出来たけど、やりたくないからやらない」と言っているようなものですね。
それにオリンピックの開催が延期された途端に導入は延期され、現場の郵便局員さんによると今後導入がいつ再開されるか未定だそうです。
このままだと永遠に導入されないかも。。。
しかし納得いかないのは、では我々日本国内に居住している日本人にはより良いサービスは提供しなくてもいいのか?ということです。
今の郵便局の経営姿勢を見ていると、そのように受け取られても仕方ないと思います。
時代の流れを汲んだサービスを提供すべきではないか?
オリンピック延期以外にもある郵便局では「コロナウィルスのため延期になりました」ということもおっしゃっていました。
しかし、それこそ本末転倒で、キャッシュレス化を推進することで「密」を避け、スピーディーなサービスの提供を可能にするべきではないでしょうか?
これも消費者のためではなく、郵便局の言わばお役所目線でしか物事を考えていないということでしょう。
サービスが普及することで費用が安価になるのは世の常なのにやらないのは郵便局の体質なのか?
話は変わりますが、今の車は昔(20年ほど前でしょうか)の車にくらべて大変な進歩を遂げました。
わかりやすい例で言うと
・キーレスエントリー
・安全運転支援システム
・アイドリングストップ
・電動パーキングブレーキ
etc
は大変高価でした。
しかし今はどうでしょう?もはや軽自動車でもハイブリッドを除けば殆ど当たり前に装備されていますし、特別に高価な装備というわけでもありません。
これは「コモディティ化(高付加価値を持っていた商品が市場に十分に行き渡ることで、価格が下がっても利益が得られることで一般的な商品になること。)」に伴い、高級車ではなくとも私たち庶民が購入できる車にも装備されるようになったからです。
キャッシュレス化についても同様のことが言えると思います。
今は手数料が高く、入金サイクルも長いですが、世界全体でキャッシュレス化が推進されることで、手数料を下げ、入金サイクルを短くしてもキャッシュレスを提供する業者が十分な利益を得られるようになれば当然よりサービスを導入しやすくなるでしょう。
郵便局のような国が管轄する大きな組織は、民間の事業者に代わって進んでこうした流れをすすめるべく、積極的に導入する使命もあると思います。
それを「や〜めた」で簡単に放り出すのは事業者としての姿勢を疑います。
そして何よりも、郵便局は「誰のために事業を行っているのか、その姿勢が改めて問われている」ということです。
いえ、今回のコロナウィルス禍で公的サービス、民間サービスも含めて我々事業者の姿勢が改めて問われているということです。
事業者として「誰を向いてサービスを提供しているのか」が問われている
自分が言いたいことだけ一方的に主張する、自分がして欲しいことだけ欲求して、相手がして欲しいこと、聞いて欲しいことを無視するような人は良好な人間関係を築くことは出来ませんね。
事業者についても同様のことが言えると思います。
自分たちが提供できる範囲で、なおかつ利益の残る形で、相手の求めるサービスを提供することをより意識することが、これからのコロナ以後の世界ではより重要となってきます。
今までなんとなく「こんなものかな?」と思って利用してきたサービスについて、消費者や企業が見つめ直す機会となったからです。
ぬこファクトリーもインスタグラムやツイッターを始めたり、LINEでのお問い合わせに対応するようにしたりと、今まで見過ごしがちだったお客様とのコミュニケーションを見つめ直すことに致しました。
同時に、ぬこファクトリーと価値観を共有出来ないお客様とは誠に勝手ながらお取引を終了することにしました。
「ぬこファクトリーの価値観」については長くなりますのでまた別の機会にご説明するとして(ヒント:ぬこファクトリーはインターネットはより良いコミュニケーションを実現すると考えます)、こうした思い切った変革も、コロナウィルス禍がなければ日々の業務に流されて曖昧になっていたことでしょう。
【追記:修正】
ちょうどぬこファクトリー自身が「事業者としてどうあるべきか」を考えていた時期だっただけに、郵便局のこうした姿勢には大きな疑問を抱いたわけです。
やはり何かを始めて中途半端に放り出したり、自分勝手な姿勢でしか事業を行わない事業者には不信感しか持てませんね。
郵便局は去年「かんぽ問題」で世間の信頼を失ったばかりなのに、それに対する反省や体制の変化なども見受けられません。
こうした自分勝手な業務姿勢には大いに反省を求めると共に、他山の石としたいところです。
まとめ
今回の郵便局の対応は些細なことかもしれません。
しかし、こうした些細なことをおろそかにし、なおかつこれから大きな変革を迎える時代に迎合しようとしない古い体質の企業やサービスは、いずれ消費者から見放され、時代の舞台から退場させられると感じています。
郵便サービスについては「寡占サービスのために仕方なく利用している」という企業さんや消費者の方も大勢いらっしゃると思います。現に年々年賀状を出す人や企業さんは減っていますね。
事業主も納得の上で時代から退場するのはいいと思います、しかし、時代の変化についていくための努力や意識付けを怠って退場していくのは、やはりその事業主の怠慢と言わざるを得ません。
ぬこファクトリーは今回の件でもう一度サービスの内容やコミュニケーションを見直して、これからの時代でも必要とされ続ける存在であるために努力していこうと思います。こんなことを考えていくきっかけになった、という意味では郵便局さんには感謝すべきなのかもしれませんね。
それではまた〜。
(※6/26に郵便局のキャッシュレス決済対応が7/7以降に実施される旨リリースの発表がありました。)