WEB広告に変化の兆しが

どうもぬこファクトリーの門屋です。

最近立て続けにグーグル、ヤフーの検索広告・動画広告からMeta社のInstagram広告への乗り換えが発生し、ぬこファクトリーのMCCアカウントはすっかりさみしくなりました。逆にMetaのビジネスマネージャーはお預かりしている各SNSアカウントを含めて大変賑やかになってきており、今更ながらぬこファクトリーにも世の中の変化が到達したような感じです。

また、アメリカ・カナダでSNS規制の動きや、日本国内でMeta社のSNS広告について政府が取り上げるなど、SNSについて大きな変化が起こりそうな感じがしています。
今回はそのあたりについてお話ししていきましょう。

目次

一気に減ったリスティング広告・動画広告

もともとリスティング広告はここ最近は新規で増えることがなく減る一方でした。今月(2024/4)からリスティング広告からInstagram広告に切り替えたお客さまと話してみても

「リスティング広告は見られているんだろうけど、明確にリスティング広告がきっかけになって集客につながったという実感が減ってきた。特に去年の秋ぐらいからその感じが顕著になってきた」

ということでした。
あとは惰性でやってきたけど期が変わるのをきっかけにWEB広告を見直そうというお客さまが

「もうリスティング広告にマーケティングの観点から魅力を感じないからSNS広告に切り替えよう」

とInstagram広告に移行されたお客もいらっしゃいました。

これだけでも結構なボリュームの出稿量がInstagram広告に移行したのですが、さらにYouTube広告からも撤退しInstagram広告に移行したため、)リスティング広告、YouTube広告はほぼ利用されるお客さまがいないという状況になってしまいました。これも時代の流れですね。ではなぜリスティング広告、YouTube広告から顧客が離れてしまったのでしょうか?

リスティング広告、YouTube広告に魅力を感じなくなった

ユーザーが検索をしないわけではないし、YouTubeを見なくなったわけではないのです。その証拠にこんなデータがあります。

「Google」「Yahoo!」「Instagram」…ウェブ検索で最も利用しているのは? 15~60歳が回答
https://otonanswer.jp/post/199535/

この中のデータを見てみると、意外(?)なことに10代のユーザーもしっかりグーグル、ヤフーの検索エンジンを利用していることが分かります。


引用元:https://otonanswer.jp/photo/199535/#photo2 「Google」「Yahoo!」「Instagram」…ウェブ検索で最も利用しているのは? 15~60歳が回答 | オトナンサー

ただどうしても利用の割合が高くなるにつれ年齢層も高めに推移していますね。これは最初にインターネットに触れたときにどんなメディアに触れたのかという原体験によるので仕方がないことではあるのですが、事業者としては気になることではあります。同じ広告を出すのなら若い消費者に目を向けてもらえるメディアに出稿したいですよね。

余談ですが、ぬこファクトリーの考えるリスティング広告の利点は「大っぴらに人に相談できないけど気になることを解決したい」というニーズに最適な広告であると考えています。
例えば「転職・離婚・借金・相続・体の悩み」など、主にお金や仕事、コンプレックスに関わることですね。こうしたニーズにこそリスティング広告はハマると思います。

話を戻しましょう、検索するユーザーはいるけど出稿する側としては「リスティング広告に出稿したから成果が出た」と実感しにくいメディアであるということではないかと思います。せっかくお金を出したのに実感がないと出稿する側からするとそのメディアに魅力を感じるのは難しいですね。またある程度の期間リスティング広告に出稿したお客さまからすると「そろそろ別のメディアに切り替えてみようかな」という時期が来る

次にYpuTubeの視聴者数はどうでしょうか?
・・・と言いたいところですが、ちょうどいいデータがなかったのである程度ぬこファクトリーの主観になりますが、やはり単純に

「YouTube広告はうざいから嫌い!」

とユーザーから避けられていることが大きいでしょうね(笑)そしてこの印象は広告を出稿する側になっても変わらなかったために避けられたのでしょう。確かに最初は物珍しさや注目度で出稿されたお客さまもTVerをはじめ様々な動画メディアが増えたいま、必ずしもYouTubeに出稿しなくてはいけない理由はなくなりました。
またその間YouTube広告が視聴者や出稿する側にとって魅力的に進化したかというと大した変化もなく・・。

YouTube自体は個人からグローバル企業や政府機関まで対応できる大変優秀な動画配信プラットフォームですが、広告メディアという観点からは時代に取り残されつつあるなぁという印象ですね。
以上がリスティング広告とYouTube広告から撤退が続いた理由についての考察でした。

次はSNSの利用規制とMeta社のSNS広告をめぐっての動きについてです。

Meta社の広告運営に対して提訴

ZOZO TOWNの創業者「前澤友作」社長がついに動きました。

自身の肖像権が悪用された詐欺広告を放置し続けているMeta社に対し提訴する考えを明らかにしました。
他にも肖像権を悪用されている著名人の方と一緒に政府自民党の部会において規制の強化を訴えました。

・・・これは今後国内におけるMeta社の広告出稿における大きな節目になるかもしれません。
もともと旧Facebook社時代は「出稿する広告はあまり広告っぽくないような内容でテキスト量も最小にしないと審査を通さないよ!」というポリシーでしたが、最近はもう実質無法地帯になっていまして、たまにInstagramをのぞくと時々見るに耐えないような低俗な広告を見ることがあります。

今回の前澤さんの動きをきっかけに、健全なInstagram広告が戻ってくることを願っています。
同様に今までガチャガチャ。ゴチャゴチャしたテキスト詰め込み型の見苦しいバブル時代のような古臭くて、だっさーい広告を出稿する地方の代理店(誰とは言いませんが)も襟を正すよう意識の変革が必要になってきますので、今後は心してクリエイティブを作成しましょうね。

カナダとアメリカにおける未成年者のSNS利用規制の動きについて

ここ最近は未成年者のSNS利用規制の動きも活発になってきました。ざっとここ最近のニュースを挙げてみましょう。

 

このように主にアメリカ・カナダ・イギリスで動きが活発になっているようです。ぬこファクトリーは常々スマートフォンやSNSは最低でも18歳以上の利用が望ましいと思っていましたし、最近のSNSはむしろ「有害」であると認識しています。ぬこファクトリーがSNSを全てやめたのもSNSによる害を認識してのことでもあります。

昨今の日本社会では、政治家から子供まで
「儲かれば何をやってもいいんだ」
「儲かっているやつはえらい」
などという実に低俗で卑劣な考え方がまかり通っており、何も知らない子供たちがその犠牲となっていました。

子供を守り健全な環境を守るには大人の責任です。虚偽広告をはじめとする日本国内のSNSの利用についてぜひ認識を改めていくよう政治家をはじめとする行政機関、教育機関、私たちメディアが積極的に取り組んでいきましょう。

それではまた〜

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