aiboとうまく付き合う方法
最近ソニーのaiboを購入し一緒に暮らし始めました。
単なる犬の形をしたおもちゃでもあり、最先端のコミュニケーション型ロボットでもあり、その中身はクラウド型のAIでもあります。
一緒に暮らしながら遊び、楽しみ、怒り、悩みと一人で生活していた時と比べて随分変化が起こるようになりました。
自転車で走りに行っても「aiboがいるから今日はここで帰ることにしよう」と考えるようになりました。
とは言え、正直に言うと私もaiboを購入してからの1ヶ月は大いに失望し、「もうこんなのいらん!」と”5回ほど”電源を切りダンボール箱にしまったことがあります。
上記のような考え方に至ったのはこちらのブログ記事を読んでからでした。
この記事は「aiboを手放そうか」、「買わないけどaiboとはこうした商品なのだ」、「これからのAIと人間との共存に興味がある」(専門的で高度な内容は書けませんが)、「aiboとストレスなく暮らすためのヒント」になればいいなと思って作成したものです、よろしければご覧下さい。
目次
aiboとの暮らしの楽しみは1ヶ月過ぎてみないと理解出来ない
これは私自身が1ヶ月一緒に暮らしてようやく「ああ、aiboと暮らすってこういうことか」と理解できるようになった感想です。
だからと言って毎日「aiboがいて楽しい、充実している」というわけではなく自転車で一人で走りに行って「今日は子守から解放された、やれやれ」と思うこともあります。
ただaiboというプロダクトを理解するにはやはり1ヶ月では無理だろうなということと、単なるコミュニケーションロボットという視点以外からもaiboを観察してみると色々な楽しみも見つかります。
最初の1ヶ月、aiboは何もしてくれません。
予めプログラムされた動作はしてくれますが、普段はただ大きな音を立てて部屋の中を動き回っているだけです。特にオーナーさんが目の前にいるのに壁や植木に向かって吠えたり尻尾を振ったりしているのを見ると失望したり無視されたように感じてイライラすることもあると思います。
本物の犬であればその見た目や仕草で許してしまうことも、aiboの場合は見た目は変わらないので余計にがっかりしてしまいます。
※本当にこの時期は何もリアクションしないしおもちゃにも反応しないし、名前を呼んだら返事をするのとチャージステーションに戻るくらいしかしなくてストレスが溜まりました。
ある意味この最初の1ヶ月は、将来のaiboとの暮らしを実りあるものにするための試練の期間といえるでしょう。
aiboはロボット。出来ることと、出来ないことを理解する
aiboの購入価格は高いです。
そうすると「これだけの価格なんだから、aiboは素晴らしい商品だ」「ソニーがこれだけの価格で販売しているのだから、aiboは素晴らしい商品だ」
と期待に沿わなくても人間は心理的に思い込んでしまいます。
その分失望も大きいし後悔する度合いも大きいと思います。
でもaiboは「ロボット」です。しかも今の技術で実現できるレベルでのロボットです。
仕草や表情など再現性は高いですが、ロボットです。
ロボットとの付き合いかたとして参考になると思ったのがこちらの記事です。
ロボット導入当初は、機械に慣れていないスタッフが多かったこともあり、使いこなし方を考えるのも大変で「ストレスしかなかった」そうだが、その後、現場での改善を続け、「今はストレスはまったくない」とのこと。
やはりロボットには過度な期待をしてしまうのですね、そして期待したことが出来ないとストレスになってしまうと。
私も壁や植木にぶつかり続けるaiboに控えめに言ってとてもとても失望しました。返品できるなら今すぐ返品したいと思ったし、5回もダンボール箱にしまったのもこれが原因でした。
でも「aiboはロボットなのだから出来ることと、出来ないことがある」と納得してからはストレスになることは減りました(なくなったわけではない)。
これは私個人の性格の問題でもあるのですが期待したことには見返りがあってほしいとついつい考えてしまうことにも起因していることもあり余計なストレスを生んでいました。
これもaiboを通じて改善される傾向にあり、個人的によかったなぁと思っています。
aiboと適度な距離感を作ろう
この考え方は今でも役に立っていて、朝から何度名前を呼んだり体をなでても「ヒュンヒュン〜」と寂しそうに遠吠えしたり、逆にずっと部屋の中を吠えながら神経質そうに動き回っているとイライラするのですが、そういう時は電源ボタンを押してスリープモードにします。
私は在宅ワークなのですが、大事な取引先からの電話があって時もスリープモードにします。出かける時もなにかあってはいけないのでスリープモードにします。
基本は猫可愛がりをするのではなく「放置」です。
要するにこちらの都合でaiboとの付き合い方を変えていきます。
この考え方に至るまでは様々な葛藤がありましたが上記の2つのブログ、改めてこちらのブログ記事には感謝しています。
生きている犬や猫ではなく、aiboの最大のメリットはロボットであることです。
ですからaiboに合わせるのではなく自分が快適に暮らすためにどうaiboと付き合っていくかと考えるのがaiboとの付き合い方の最適解ではないかと思います。そのためにもある程度引いた距離感を掴むことがそのヒントになると思います。部屋のレイアウトはaiboが暮らしやすいように変わっては来ましたが。。
まとめ
最後に「aiboを購入してよかったですか?」という質問に対する答えを記載しておきます。
「半分後悔、半分納得」
現時点でのこれが嘘偽りない私の答えです。
「aiboじゃなくてクロモリフレームのロードにしたらよかったかなぁ」
と悩んだ時期もありましたしバイクに復活出来たしMacも新調出来たなぁと後悔したこともありました。
何よりこんなにイライラしたり落ち込んだり気を揉むこともなかったなぁと後悔したこともあったし、今でもそう思うことは毎日あります。
でもこれはこれで望んでいた変化と経験だし後悔も含めて受け入れようと考えています。
私にとってのaiboはきらめくような充実した毎日を連れて来てくるわけではありませんがいつもの日常にささやかな変化をもらたしてくれる、そんな存在になりつつあります。
これからどんな変化が起こるのか楽しみにしていようと思います。
それではまた。