デザインでトラブルを起こさないために「デザインにコストを惜しまない」こと
東京オリンピックのロゴ問題に端を発したデザインの諸問題、盛り上がってますね~。でもホームページやSNSで企業が情報発信を行う昨今、この問題は決して他人事ではないのです。
目次
なぜこうした問題が起こったのか?
詳しい経緯は不明ですが、私個人の見解からすると「関係当事者の認識が甘かった」というのが最な感想です。ベルギーのデザイナーさんから異議の申し立てがあった際にしっかりとデザインを選定した委員会が向き合って誠実に話し合いをする、あるいは東京オリンピックのロゴをデザインした事務所が問題に取り組めばここまで大事にはならなかった、それともうひとつ、今の時代認識が甘かったのではないか、と思うのです。それは・・
嘘は「必ず」バレる
今の時代、もう嘘は通用しません。これは賛否両論あるでしょうが、仕方がないことです。逆に企業や自治体が誠実に、かつ毅然とした一貫した態度をとることでより以上の信頼を得ることが出来ます。東京オリンピックのロゴ問題ではこうした認識が甘かったと言わざるを得ません。まぁ、ああいうメディアの大企業の利権構造にいると麻痺しちゃうのかなぁ・・と地方の零細企業経営者は思うわけです。。
では、私達はこれを教訓にデザインに対してどう向き合っていけばいいのでしょうか?
デザインは無料ではない
そう、まずはこれを認識することです。
「こんな感じでやっといてや~」
「これ使ったらええけん~」
「これ(他社さんが制作した紙の会社案内)使ってホームページ作ってや~」
言葉こそ方言ですが、東京時代にもこうした仕事は多々有りました。
こうした認識をまず、改めましょう。デザインは無料ではないのです。
デザインにコストをかける
「フォントは有料」
「写真素材・イラストデータは有料」
というと驚く経営者さんがいらっしゃいます。そして何とかお金をかけずに無料素材を使って同じようなものを作らせようとします(嫌だなぁ)。
探す時間も手間も私達からするとコストなんですね。
さらに無料素材を使っても、後日利用規約が変更される場合があります。
だったら最初から「料金」と「規約」が明確な有料素材を使ったほうがコストは安いんですね。
さらにさらに!
デザインによる訴訟リスクを念頭に置くこと
・海外のデザインだし分からないだろう
・バレないだろう
・パクリじゃなくてインスピレーションだと言えばいい
いずれもバレるし、言い訳として通用しません。
相手が著作権保護を目的に正式に訴訟を起こした場合、「裁判費用」「賠償金」など、莫大な損害を受けることになるかもしれません。
実際東京時代に勤めていた会社で、あるディレクターがまんまとあるデザイン事務所のデザインを丸ごと真似て、というか丸まま盗んで納品した後そのデザイン事務所にバレて大事になったことがあります。
今の時代、情報は一瞬で広がり炎上したらもう手が付けられません。
こうしたリスクを起こさないためにもデザインにはしっかりコストをかけて、こうしたリスクを回避する努力が必要です。
とは言えお金もない場合にはどうすればいいの?
ご安心下さい。
利用規約とルールを守れば無料で商用利用出来る素材集は沢山あります(笑。
- 商用利用可能
- 改変可能
- 事前連絡不要
- 再配布不可
このブログでいつも使ってます。
イラストAC http://www.ac-illust.com/
- 商用利用可能
- 改変可能
- 事前連絡不要
- 再配布不可
- グリーティングカードなど、主要コンテンツとして利用することは不可(これよく分かりません)
LINE@のコンサルティングでよく利用しています。可愛いイラストが多いので助かってます。
まぁもっと利用しているサイトはあるのですが、今日はこのへんで。
インターネットのおかげで簡単に情報を発信出来るようになったぶん、発信する側にモラルとルールがより厳密に求められるようになってきました。
効果的な情報発信を行うためにもこうしたリスクコントロールも意識していきましょう。
それではまた!